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もしも人類の平均寿命が160歳の世界になったら

 

 もしも人類の平均寿命が160歳の世界になったら、ここではSFの観点も含め考察していく。まず、現在の日本の平均寿命は約80歳程度とされている。つまり、この考察では現在の日本の平均寿命が二倍になったらということを述べることになる。

 一方、現在の最高長寿の記録は110歳前後である。すなわち、まだ160歳まで生きたことのある人類はいないのだ。このような状態で人類の平均寿命が160歳になる世界を想像するのは難しい。まず、人類は大体60歳の還暦を過ぎた頃から体や脳の衰えが始まり、病気や怪我に合う可能性が高くなる。もしなんらかの要員で人が160歳まで生きることが可能になってもこの事実が変わらないのであれば、世界はさらに高齢者社会を迎えるだろう。今の社会は60歳~100歳ぐらいまでの高齢者たちを20歳~50歳前後の人たちが支えている構図であり、ただでさえ高齢者社会と言われている。さらに100歳~160歳の高齢者たちの世話をしなければならないとなると若者たちへの負担がさらに増すことになる。

 では、この問題を解決するにはどうしたらよいのだろうか。その方法として、人々の働ける年齢をもっと上げればいいのだ。ここ数十年で医療技術は大きく発展して、その平均寿命も伸ばしてきている。さらに、人の寿命を伸ばす医療技術が発展していけば、平均寿命も上がりもっと多くの年を働けるようになる。では、期待できる医療技術としてSF的な要素を含めると人体のサイボーグ化が言える。今も、人工臓器や義手義足の技術は医療の現場で広く使われており、まだまだ発展が見込める技術である。フィクション作品では、脳以外をサイボーグ化してほぼ永遠と言ってもいい命を持ったキャラクターが登場して、いつか現実でもそのような人間が現れる日が来ることに期待を持てる。 担当:TOMOYA SEKINE

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