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タイムマシンが出来たらこの世界はどうなるか

 

 

過去-未来を行き来するタイムマシンの場合

時間とは何かが分かるのではないでしょうか。タイムパラドックス、パラレルワールドなどは「時間観」とでもいうべき仮説の産物であるわけですが、このタイプのタイムマシンの使用では、過去・現在・未来の連続性と「時間」とは何物なのかが判明すると考えます。それによりSFで取りあげられてきた種種の時間観が正されることになります。

時間を直線的な流れで捉える場合タイムパラドックスを引き起こすことが可能であり、直線的であるゆえそれ以降の時を過ごす人々はこの脅威から逃れられない。こうなるとドラえもんのタイムパトロールのような機関や規制するルールが必要になってくるでしょう。

 

 

ウラシマ効果を利用したタイムマシンの場合

 より速く移動する物体は時間がゆっくり流れます。この現象は物体の速度が光速に近づくほどゆっくりになるため、例えば亜光速ロケットに乗り込み、一日航行し帰ってくると何十年も経っているということがあり得るわけです。こうした時間経過の変化を浦島太郎のおとぎ話になぞらえて日本ではウラシマ効果と呼んでいます。(厳密には移動速度以外にもウラシマ効果を引き起こす方法はありますが割愛。)これを意図的に使う場合ならば、それは未来への一方通行のタイムマシンとなります。この場合の「世界はどうなるか」について、このマシンの有効な活用法が議論されることでしょう。私の意見ですが、人類が滅亡していると言われる100万年後にタイムスリップさせるなどどうでしょう。現在の人類が滅び去った地球に再び人類を到達させる。人類が為し得る地球への最大級の反抗のひとつになるかもしれません。

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