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人間の体をプチ整形で肉体改造できるようになったら人々の生活は?

 サイボーグ技術は臓器、器官を同等の働きを行う機械や電子部品といった人工物で代替することを目的にしたものです。通常、人間の身体内の臓器や器官はその機能が損なわれると同等の臓器や器官を他から移植するほかに代替する方法はありません。

この技術は、1950年代末からの電子技術の劇的な進歩を背景に発展してきました。現在、人工の臓器や内耳、筋肉の動きを電気信号に変換し操作する筋電義手など主に医療の現場で様々なサイボーグ技術が役立てられています。

 また、高齢化社会が叫ばれる昨今、外装として取りつける人工機構であるパワードスーツを応用しバリアフリー環境を提供する道具としての利用が注目されています。これは、部分的なパワーアシストによって身体の不自由を補おうというものです。

 ここから、現時点でサイボーグ技術は人間の生活おいて重要な「健康」という要素にすでに関わっていることになります。

 ここでお題の、プチ整形感覚でサイボーグ化できるようになったら人間の生活はどうなるか、について私の意見です。

 まず設定として、プチ整形感覚でサイボーグ化が可能である状況であることからサイボーグ技術を健常者の身体内に取り入れることが人間の倫理観において許容される世相になっていると仮定します。これは人間の生活における信仰(宗教的な意味に限定せず信念、世界観、道徳を含む)の要素に当たります。

 これによってサイボーグ技術を盛り込んだ人間の社会進出が主に仕事の方でひらけるでしょう。労働という要素です。それは力仕事であったり、身体の感覚器官が重要になってくる職業などで重宝すると考えられます。

 もちろん健康の維持・増進にサイボーグ技術の利用は推進されていることでしょう。こうなってくると、生活の要素「教育」においてサイボーグ技術に関して教育しないわけにはいきません。サイボーグ社会の道徳、倫理などが必要になるからです。

 このように人間の生活の各要素が関連して影響し合っていくことが予想できます。そして、例えばこのように徐々にサイボーグ技術が社会に浸透していくと、「衣」や「娯楽」に波及してくる可能性があります。これらこそプチ整形感覚で身体をサイボーグ化することができる環境が火をつけ得る分野ではないでしょうか。

 また衣服や娯楽に関わらず、セクシュアリティという要素にも関係することです。海外では吸血鬼に倣い、耳をとがらせる整形が行われています。これに内耳機能を付加させるなど、見た目と機能を併せ持つ整形などはプチサイボーグ整形では序の口となりそうですね。

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