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課題 SF的なストーリー・非SF的なストーリーを考えてみてください。

 「私は今、散歩中。ちなみにペット同伴で。今日は梅雨に貴重な良い天気ということで、久しぶりに家を出た。ペット同伴と言ったが別にこいつの散歩ってわけじゃない。というか本来この手のペットに散歩は必要ない。犬みたいに、ご主人様がペットの散歩に付き添って、糞の後始末みたいなことは私にはできないから大助かりだ。

この子は素晴らしいペットだ。まず主人に忠実だ。こちらの言うことに従順だし、首輪をつけなくても勝手にどこかへ行ったりしない。朝には言いつけた時間に必ず私を起こしてくれる。私が死んでもあの世までついてきそうなくらい忠実なのだ。いや、そうさせる。私の棺桶に入れてもらおう。

 それから頭がいい。犬にできるようなことは何でもできる。ぶっちゃけその辺のバカ犬より格段に賢い。人間の言語をほとんど理解している。この子はしゃべることは無いけれど私は、うっとおしい人語を話さないでいてくれる方がいい。エネルギー補給は全部自分でするし、粗相をして周りを汚すこともない。驚いたことに、この種は、旅行に連れていくと道案内までしてくれるらしい。(どんなペットだ。)

あと、むやみに吠えないし、かといってチワワみたいにプルプルせずどっしり構えてるし、人懐っこいし、病気しないし死なないし、犬みたいに雨に濡れると牛乳を拭いた雑巾みたいな匂いもしない。

最後に、これだけメリットがありながら、私がこの子に費やす労力はごく少ない。定期的に「出張メンテナンス」が二月毎に必要だってことくらい。

 おや?道に迷ったかな?スマホは家に忘れたし…。そうだ、この子にナビしてもらおう。」

 

 わたしには、「超高性能なロボペットとの生活を描いた世界」が思いつきました。

費用や需要面では現実的ではないですが、技術的にはすべて可能なもので構成されているので「SFではない」のでは?ということでこういったカンジに。

 こだわりとして、「人語を理解しているけれど話せない」ところが最重要。人間が動物に優しくなることができる要因は確保しておきたかったからです(動物ではなくロボですが)。

​​担当:KOTA HIGUCHI

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